昨日から一泊で八ヶ岳の「麦草ヒュッテ」に泊まってきました。予報ではあまり良くない天候だったので、星空はあまり期待せず山小屋泊と登山を楽しもうと出掛けたのですが、ひそかに勝算も少しありました。実は気圧の谷のような物が夕方から夜半前の時間に通過するので「夜半過ぎになれば雲の合間に星が見えるかも」という淡い期待をしていたのです。
しかし、通過するまでは気圧の谷?の直撃を受けるので、それなりの覚悟もしていました。が、想定以上の猛吹雪。小海町の旧林業センター?から麦草峠まで予定では3時間の所、5時間近くも吹雪にさらされながらのキツい歩きになってしまいました。峠あたりでは吹雪はやんだものの、強烈な風に悩まされました。
少々へこみ気味で「麦草ヒュッテ」到着。三角屋根のかわいらしい山小屋です。夏場に車で峠を越える時は、国道から見えるような位置にあります。
外はマイナス20℃近い極寒の気候ですが、中は天国のような温かさ。薪を燃やした匂いも漂い、身も心も癒されました。
6時半には夕食になり酒盛りもするのですが、1時には起きて星を見たいので8時には早々に寝かせて頂きました。
そして、夜中の1時。
山小屋すべてが寝静まり、大部屋のそこかしこで大きなイビキが響き渡る頃、外に出ると満天の星空。読みが当たりました!東の空に木星が強烈な光を放って輝いています。「からす座」もここでは大きく堂々とした姿に見えました。
小屋の向こうには「ふたご座」が沈もうとしています。
明け方には雄大な天の川が昇ってきました。
5時を過ぎ、薄明が始まりました。凄すぎる星空をまだまだ見たくて「もったいないなぁ」と思いつつも、薄明が始まってもなかなか消えない天の川に感動するばかり。「さそり座」を通過中の火星は、先日の御神渡りの日よりもさらに土星に近づいています。
5時半になると、小屋も活動を始めました。小屋の向こうには「しし座」が沈んでいきます。
今日は小屋を基点に標高2,384mの茶臼山に登りました。赤く染まる茶臼山。
雪深い登山道をひたすら登ります。
ツインピークのように並ぶのは縞枯山。山肌が縞々に枯れており、左側の立ち枯れた木の帯はまさにその縞枯れです。
茶臼山展望台に到着! 風も無く快適で、適度な高度感(恐怖感)も味わえる、360°の絶景でした。
昨年登った、赤岳、横岳、天狗岳方面。今思えば、よく登ったものです(笑)
北横岳、蓼科山方面。
快晴の山は、本当に素晴らしいですね。
ヒュッテに帰ってくると、昨日から気になってた「かまくら」に入ってみました!
中では「カエルくん」と「ブタくん」が待ってくれていました(笑)
足腰は痛くなりましたが、最高の休日でした。