八ヶ岳スタークラブ ~星をみんなで楽しもう~
2024-03-16T08:11:58+09:00
usudahoshinokai
会員の活動の様子と写真を公開しています
Excite Blog
3月13日夕の12P & 3月14日早朝のC/2021S3
http://usuda.exblog.jp/33716295/
2024-03-14T08:09:00+09:00
2024-03-16T08:11:58+09:00
2024-03-14T08:09:04+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
3月に入ってからというもの、南岸低気圧が何度も襲来して雪かきの日々が続いています。空もなかなか晴れずにいるのですが、貴重な晴れ間を逃すまいと彗星達を狙っています。
まずは夕方の空で絶賛成長中の12P/ポン・ブルックス彗星。13日の夕刻、みまき大池で狙いました。薄雲が通過するあまり良くないコンディションでしたが、複雑な形状のイオンテイルが伸びつつ、ダストテイルも発達し始めた様子が何とか分かります。
日付が変わって、明け方の空のC/2021S3パンスターズ彗星を狙うために女神湖の手前「もうもう」まで行きました。車を降りて見上げると、ここは満天の星空が広がっていました。「銀河鉄道の夜」のお話をさかのぼる様に北上を続けるS3。もうすぐわし座に入ります。天の川のたくさんの星の海の中で、小さいながらも立派なダストテイルを伸ばしていました。
低気圧が去って月も無くなりクリアな星空が朝まで続き、マジックアワーの空に消えゆく天の川がとても素敵でした。
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ω星団を観てきました
http://usuda.exblog.jp/33713041/
2024-03-11T15:21:00+09:00
2024-03-11T15:21:53+09:00
2024-03-11T15:21:53+09:00
usudahoshinokai
活動報告
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3月10日 12P/ポン・ブルックス彗星
http://usuda.exblog.jp/33712375/
2024-03-11T00:54:00+09:00
2024-03-11T19:28:31+09:00
2024-03-11T00:54:33+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
3月に入ったのに寒さが強くなり雪の日が続き、やっと到来した高気圧を逃さないようにと霧ヶ峰へ向かいました。本当は明け方まで彗星三昧をやりたかったのですが、どうにも仕事の調整がつかず12Pだけ狙います。すでに夕方のアンドロメダ座で6等級前半ぐらいになっているはずで、白樺湖を過ぎた頃から地味にテンションが上がっていきます。
マジックアワーの霧ヶ峰、木星が輝き始めた頃に到着しました。
北の空も星々が出そろい、極軸を合わせるには丁度良いタイミングです!
先日うまく撮れなかったM31との共演をもう一度チャレンジ!今度はしっかりポラリエUを回して狙ったのですが、やはり今ひとつパッとしませんでした。月末はM33に接近しますので狙ってみたいと思います。
FC76Dで狙うと2日のタコの足のような形状は無くなり、イオンテイルが伸びて成長している様子が分かります。俄然、ほうき星らしくなってきました。
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3月2日 12P/ポン・ブルックス彗星 …第二形態?
http://usuda.exblog.jp/33702509/
2024-03-03T00:23:00+09:00
2024-03-03T00:56:57+09:00
2024-03-03T00:23:45+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
大量の雪を降らした低気圧が抜けるのを待って、霧ヶ峰に12P/ポン・ブルックス彗星を見に行ってきました。薄明終了の前に余裕で着いてセッティングを始めたのですが、今季一番ぐらいの冷え込みでとにかく寒いのです。しかし、冷え込みはキツイですが夕闇の霧ヶ峰はとても美しいのです。
その冷え込みの影響でモバイルバッテリーが動かなくなり撮影に取り掛かる前に冬眠。これはマズイと焦っているうちにV社10×32双眼鏡で楽々12Pが確認できる最高の星空が見えて来ました。苦肉の策でM31とのツーショットを狙う予定だったポラリエU用のバッテリーと200mmレンズ用のヒーターをカメラバッグに入れて温め、その中にP‐2を駆動させるバッテリーを入れて復活させました。おかげでP‐2は動きましたがポラリエUを駆動させることが出来なくなり、感度を上げて絞りを開放、露出時間を短くした固定撮影のライトフレームだけをコンポジットして何とか写ったのがこのツーショット写真です。上下に12PとM31の存在は分かりますが何とも心もとない写真になってしまいました。
コマも日に日に大きくなっていてテイルも成長しているのが小さな双眼鏡でも分かるのでFC‐76Dの写りに期待したのですが、画像処理をしてビックリ!イオンテイルに何本もの筋が出現していて、まるでスルメイカのような不思議な形態に変容していました。またバーストを起こしたのでしょうか?
拡大して画像をキツめに処理してみました!タコが墨を吐いて逃げる時にも見えます(笑)
昨年の夏に最初のバーストを起こした時はスターウォーズのファルコン号のような形態になってビックリしましたが、今回はさらに第二形態に変化したようです(笑)。70年ぶりの近日点に向けて加速をしている中、あと何形態残しているのでしょう?何とも面白い彗星で興味が尽きません!
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2月28日 12P/ポン・ブルックス彗星が発達してきました!
http://usuda.exblog.jp/33699148/
2024-02-28T23:43:00+09:00
2024-02-29T21:57:00+09:00
2024-02-28T23:43:46+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
12P/ポン・ブルックス彗星が夕方の低空で明るさを増しています。コマの存在だけなら一昨日パラダで確認出来ました。薄雲の影響もありましたが、やはり佐久平の光害を通して見なければならないのでイオンテイルまでは視眼でも写真でも確認できません。それでももう7等級を切って来ているのではないでしょうか?
今日は高峰高原まで登ったのでF社16×70双眼鏡を使うと大きなコマだけでなくイオンテイルまで簡単に確認出来て感動しました。1分×30枚のコンポジット写真ではイオンテイルの細かい構造まで写っています。近日点通過は4月21日。3等級まで明るくなる予報ですが、その頃は極低空になってしまうので見ごろは4月上旬でしょうか。あと1か月ほど成長を楽しめそうです。
※2月29日 再処理してF社16×70双眼鏡で眺めた雰囲気に仕上げてみました。
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2月12日 彗星三昧の一夜 ついに12Pも参戦!
http://usuda.exblog.jp/33685118/
2024-02-16T00:47:00+09:00
2024-02-16T00:47:50+09:00
2024-02-16T00:47:50+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
個性豊かな中堅クラスの彗星がひしめき合う最近の夜空。夕方早い時間に沈んでしまう「12P/ポン・ブルックス彗星」を何としても見たくて仕事の調整を重ね、先日の大きな高気圧を逃すまいとまたまた霧ヶ峰高原に出掛けて来ました。10日は朝まで晴れたものの絶えず薄雲が流れていたのですが、この夜は朝まで気持ちが良いほど快晴!しかもあんまり寒くない!最高のコンディションでした。
そんな訳で薄明が終わらないうちに望遠鏡を調整しながら夕闇を眺めます。色んな山の中で御嶽山の重量感あるシルエットが個人的に好きです。
細い月が夕闇に浮かびます。地球照がやけに明るく見える日でした。
12P/ポン・ブルックス彗星は以前ベガを通過した際に辛うじて見ていたのですが、それから数か月。はくちょう座も通過して今はトカゲ座にいます。普段あんまり見ない星座なので星を追って彗星の位置を確認するまでに手間取りましたが、高度15°を割る前に何とか捉える事が出来ました。F社16×70双眼鏡でも北に向かって短い尾が伸びているのが分かりました。視直径も格段に大きくなっていていよいよヤル気モードです!月との相対位置、薄明終了時刻などを考えると、私がこの彗星の最盛期を迎えるのは皆既日食遠征先のメキシコの高原になりそうなので、彗星撮影用の機材も追加で持っていく事になりそうです。
天文薄明が終わり月も沈んだ頃、見上げると頭の上あたりに見えるのが「144P/串田彗星」です。ヒアデス星団を横切りアルデバランと共演を果たした144Pですが、まだ近くに居たので先日とは逆の並びで色の対比が美しいツーショットを狙いました。何とも美しいです。このあと急速に暗くなる予報なので、見納めかもしれません。
ふと茅野市の夜景越しに南アルプスを眺めると、稜線ギリギリに見覚えのある色艶の星が・・・。見慣れた星の配列からすぐにカノープスと分かりました。ここからも見えるんだ!
仙丈ケ岳の後ろを通過したようです。いつか軌跡を狙ってみたいですね。
月も風も無いベストコンディションの夜だったので、仮眠も取らずにゆっくりと星空さんぽを楽しみました。春の星座全盛の頃なので、本当は主砲を持ち込みたかったのですが最近は体力が持ちません(笑) T社76とF社16×70双眼で見える範囲で十分と思って流していたのですが、意外とたくさんの天体が見えるので大満足でした。
久しぶりに低空のω星団を見て「やはりデカい!」と再確認するのもこの頃の密かな楽しみです。
日が変わって2時過ぎ、子午線を超えたばかりの「62P/ツーチンシャン第1彗星」を見上げます。おとめ座銀河団の中で系外銀河との共演中。このクラスの彗星が近くに来ない限り一生見なかったであろう小さな銀河が群れをなしています。この彗星もピークは過ぎて、これから小さくなるばかりなので見納めかもしれません。
4時を過ぎて八ヶ岳のシルエットの向こうから天の川が登って来ます。写している時は気が付きませんでしたが遠くに富士山が見えます。
へびつかい座の天の川の中には「C/2021S3 パンスターズ彗星」が居ます。この朝は球状星団M9と接近している貴重な眺めを見る事が出来ました。ほかの小さな球状星団も多い場所なので、どれが星団でどれが彗星か分からない状態が続きましたが、写してみて見分ける方法を取りました(笑) 予報よりだいぶ小ぶりですがしっかりとテイルも伸びていて彗星らしい姿をしています。
夜明け前、星空が辛うじて残るマジックアワーに富士山が浮かび上がりました。まさに星三昧の一夜でした。
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2月10日 彗星三昧の一夜
http://usuda.exblog.jp/33680042/
2024-02-11T09:19:00+09:00
2024-02-11T09:21:33+09:00
2024-02-11T09:19:25+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです
新月近くなり淡い彗星を追えるコンディションになって来ました。夕方から明け方に掛けて個性豊かな彗星たちがひしめき合っています。朝まで本気で狙うならば5~6個は探せるでしょうが、翌日の仕事もあるので仮眠しながら面白そうな彗星を狙いました。場所は女神湖手前のビューポイント「もうもう」です。
まずは翌日にアルデバランと大接近する「144P/串田彗星」。先日からヒアデス星団を横切っており彗星独特のグリーンとのコラボレーションで宝石箱の中のような眺めになってます。
少し横を見るとオレンジに輝くアルデバランが居て、これも綺麗な色の対比が楽しめます。接近当日と翌日は仕事で見られないのでこのチャンスを楽しみました!
夜半過ぎにおとめ座が昇って来ました。ここにはおとめ座銀河団を通過中の「62P/ツーチンシャン第一彗星」が居ます。少し前にしし座の三兄弟銀河と共演してましたが、もうこんな所まで移動していたのですね。さすがに銀河団の中に居るだけあって小さな系外銀河が多数写っています。短いテイルも出ていて地味に豪華な光景ですね。
夜明け近くになると東の空から雄大な天の川と夏の星座たちが昇って来ます。季節の先取り。もうそんな時期なのですね。
この一角に「C/2021S3パンスターズ彗星」が居ます。先日アンタレス付近を通過したときより大きくなっていてテイルもはっきりして来ました。これから天の川の中をはくちょう座に向かって北上(遡上?)して行きます。へびつかい座の天の川の中に紛れているので星の海の中に居るように見えます。
本当は夕方に仕事が無ければ「12P/ポン・ブルックス彗星」も狙いたいのですが、時間帯が難しいです。夜明け直前に明け方にも顔を出すのですが、薄明開始時の高度が10°も無く、S3のダークまで撮っていると時間が追い付かず敢え無く断念。双眼鏡でも確認できませんでした。これから4月に掛けてどんどん成長するのに夕方勝負はきついですが何とか時間を見付けたいと思います。せっかく70年ぶりに帰ってきてくれたんですからね!
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1月30日夕刻 144P/串田彗星
http://usuda.exblog.jp/33665435/
2024-02-02T00:07:00+09:00
2024-02-02T00:14:07+09:00
2024-02-02T00:07:17+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
夕方と明け方の空に中堅クラスの彗星がひしめき合ってます。この日の明け方は「C/2021S3パンスターズ彗星」を銀河鉄道の夜と共に追い掛けましたが、本当はその北西には今年の大本命「C/2023A3ツーチンシャン・アトラス彗星」が居たはずですし、夕方の空には「12P/ポン・ブルックス彗星」も見えていたはずです。本音は全部の彗星とゆっくり向かい合いたいのですが、天気や仕事、月の巡りの影響でチャンスは少ないのが現状です。手際よく追い掛けて行けば何個も見られるのですが、その手際が悪くてどうにも追い付きません(笑)
そんな中でとりあえずこの日狙いたかったのが、日本人の名前の付いた短周期彗星「144P/串田彗星」です。周期7.5年のこの彗星は1994年の発見以来5回目の回帰で、前回の回帰後に木星に接近したらしく近日点距離がより小さくなったそうです。これが何を意味しているかというと、前回観測された8等級の明るさを凌ぐ明るさになる可能性をはらんでいるという事です。先月25日、そのより短くなった近日点を無事通過して適度に炙られた串田彗星はいよいよ今回の回帰のクライマックスです。
どこで眺めようか迷ったのですがSCWを頼りに向かったのは霧ヶ峰でした。御嶽山に夕日が沈み、残光で富士山が空中に浮かび上がっているように見えて幻想的でした。
144Pは現在おうし座の顔の辺りに居て、薄明が終わったころF社16×70双眼鏡を向けると簡単に見つかりました。おそらく8等級台と思われます。近日点の変化は期待したほど影響はないようでしたが、このサイズの彗星としては大健闘の雄姿だと思います。
来週に掛けてヒアデス星団をゆっくりと横断した後、アルデバランに超接近します。アルデバランと彗星の色の対比は以前レナード彗星で見て非常に感動したのを覚えているので今回も楽しみです。昨夏の西村彗星もそうでしたが、最近の大規模サーベイチームの名前でなく、日本人の名前が付いているというのは眺めていて何となく誇らしいですね。
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1月30日早朝 C/2021S3パンスターズ彗星と共に読み返す「銀河鉄道の夜」
http://usuda.exblog.jp/33664433/
2024-02-01T09:22:00+09:00
2024-02-01T09:22:20+09:00
2024-02-01T09:22:20+09:00
usudahoshinokai
未分類
naitoです
今年は彗星の当たり年。秋に掛けて様々なキャラクターの彗星たちが空を賑わします。1月に入り南の低空から北上してきたのが「C/2021S3パンスターズ彗星」。2021年に見つかって、今月14日やっと近日点です。最近は近日点のはるか遠くで発見されることが多くなりましたね。
この彗星は最盛期のほとんどを地球から見て天の川の中で過ごし、これから数か月かけて川面を北上していきます。宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」を逆再生していくイメージです。その不思議な世界観から小さい頃から大好きな小説だっただけに、久しぶりに読み返した上でこの彗星に臨んでいます。残念ながらこの彗星はサザンクロス駅は通過していないのですが、ケンタウルス祭が行われている辺りから乗車したようで、この日は、不思議な少女が「まことのみんなの幸(さいわい)」を話す「蠍の火」アンタレスの近くに居ました。
彗星自体は小ぶりですがしっかりとした中央集光もあり、煌々とした月夜の中でもF社16×70双眼で辛うじて見つかったので8等級前後でしょうか。アンタレスの赤い光、M4球状星団の大きな光芒に押されながらも存在感を見せていました。写真で撮ると、M4よりもさらにアンタレスに近い球状星団「NGC6144」も見えて来ます。彗星自体は写真下に小さく写っています。西方向にうっすらと尾が伸びているみたいです。
蠍の火とツーショットを見ながら、「まことの幸(さいわい)」を想います。
夜明け近く、荒船山の向こうから次に目指す「鷲の停車場」が見えて来ました。
これから数か月、リアル「銀河鉄道の夜」を堪能できそうです。
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おそらく佐久平の南限から見たカノープス
http://usuda.exblog.jp/33656014/
2024-01-26T01:10:00+09:00
2024-01-26T06:48:26+09:00
2024-01-26T01:10:45+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
標高2000mの高峰高原で初めてりゅうこつ座の一等星「カノープス」を見た時、感動と共に考えたのが「佐久平に下りて南に進んだ時、いったいどこが南限になるんだろう」という事でした。それから佐久平のあちこちでカノープスを見て来ました。岩村田辺りからは意外と余裕で見えます。中込原をさらに南下し千曲川と滑津川が削り出したであろう段丘崖の上で南の空を眺めると、野辺山の上スレスレを通過していくカノープスを見る事が出来ます。ここで結構ギリギリに見えるようになり、いよいよここが佐久平南限かという写真を以前撮りましたが、段丘を降りて滑津川の堤防まで行ったらさらに限界の姿が見えるのでは?と考え、数年前に一度だけトライした場所がありました。今夜、いい感じの月夜でもあったので先ほど狙ってみました。
中央の山際にブツブツと伸びる光跡がカノープスです。双眼鏡で見ていたら消えたり光ったりを繰り返すエキサイティングな見え方。なかなかのギリギリ感でした(笑)
拡大してみました。遠くの山々の輪郭がカノープスの光で浮かび上がっているのが分かります。これはかなりの際々。ほとんど接食観測のようです。
ほぼ南中の時間のコマを拡大しました。山の上にある置物のように見えますが、実際に眺めていると結構な速度でユルユルと動いているのが分かりました。
ここから南へ1kmほど南下した場所にある「さくラさく小径」からは見えない事は何年か前に確かめていますので、民家や線路など入ってはいけない場所を除き、おそらくここが佐久平の南限だろうと勝手に認定しました(笑)
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1月18日 62P/ツーチンシャン第1彗星がNGC4216に現れた超新星2024gyに接近
http://usuda.exblog.jp/33642700/
2024-01-18T10:22:00+09:00
2024-01-18T20:37:58+09:00
2024-01-18T10:22:39+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
1月4日、山形の板垣氏がおとめ座にあるNGC4216に超新星2024gyを発見しました。その後順調に増光して現在13等級前後。T社76でも簡単に写るように成長しました。ここ数日はその近くを62P/ツーチンシャン第1彗星が通り掛って貴重なツーショットが見られました。
接近とは言ってもちょっと離れているので、いつもの「フラットナー+APS‐C」のシステムでは画角が狭すぎて並んで収める事が出来ないので、今朝は「レデューサー+フルサイズ」で挑み、何とか収まった感じです。画面左が北方向で中央の右にグリーンに輝く「62P」、左に「NGC4216」が写っています。この一枚で果てしない宇宙の奥行を感じるツーショットです。しかし、このサイズで超新星が分かりますでしょうか?
NGC4216周辺を拡大しました。この領域はおとめ座銀河団の中ですので、銀河がたくさん写ります。エッジオンの銀河が三つ並んでいて魅力的な風景でした。
よく見ると、62Pの脇にも銀河が見えます。調べるとNGC4178だそうです。小さいですが綺麗な渦巻が見えますね。62Pは光度のピークは過ぎていますが、まだまだ7~8等級前後で大健闘しています。東(上)方向に短いテイルが見えます。
彗星が近づいたり超新星が爆発しない限り注目する事の無かった小さな小さな銀河たちですが、それぞれに個性があって面白いですね。この中にどれだけの知的生命体が生活をしているのでしょう?そんな事を思ってあらためて眺めると興味が尽きません。
ちなみに山形の板垣氏ですが、1月12日にもきりん座に超新星2024wsを発見しています。ハイペースでビックリします。通算178個目だそうです。ジャンルは違いますが星の世界への並々ならない情熱が伝わって来ます。
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1月10日 62Pツーチンシャン第1彗星を眺めながら新春星空散歩
http://usuda.exblog.jp/33630603/
2024-01-10T09:38:00+09:00
2024-01-10T09:38:33+09:00
2024-01-10T09:38:33+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
2024年、今年もよろしくお願いいたします。
新しい年は始まりましたが年末からほぼノンストップで仕事が続き、今朝やっと少しだけ家の庭でしたが星を眺める時間が取れました。天気は上々、手袋も要らない暖かさです。年末にしし座の系外銀河トリオを通過した62Pでしたが、今朝の位置はデネボラを超えて、もうすぐおとめ座銀河団に突入しようかという所です。光度ピークは越えましたが、もうしばらくは7~8等級で見えそうです。久しぶりの機材のセッティングで極軸はズレてるしセンサーのゴミに気づかないしカメラをBにセットしてなくて2分露光が30秒になっているしで、何とも勿体ない写真になってしまいましたが東方向に淡くテイルが伸びているのが分かってちょっと嬉しくなりました。
今後この彗星は「おとめ座銀河団」を横切るのですが、先日山形の板垣氏がNGC4216にIa型の超新星を発見し、来週に高度ピークを迎えるようです。ステラナビで調べると62Pのすぐそばで、18日頃すぐそばを通過する事が分かりました。14等級ぐらいまでになれば共演を写せるかもしれません。Ⅰa型ですのでNGC4216までの距離がより正確に求められますね。アストロアーツHPから位置と画像を引用させて頂きました。
約2時間の露光中、主砲MT-160で春の系外銀河を流します。M81,82、97,108,109,106、63,94,101,51…おおぐま座付近のMナンバーを追い掛けるだけで全然次に行かれません!しし座からおとめ座に振った日には小さなNGCナンバーの銀河もボロボロ見えてきて「三次元的な宇宙の広さ」を感じます。
今朝の62pの画像、よく見ると彗星の核のすぐ左上に小さな渦巻銀河を見付けました。所有するカタログのどこにも載っていないほどの遥か彼方の銀河と思われます。本当に宇宙は広いですね。
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しし座系外銀河トリオと並んだツーチンシャン第1彗星(62P)
http://usuda.exblog.jp/33611704/
2023-12-29T08:01:00+09:00
2024-01-06T21:11:34+09:00
2023-12-29T08:01:09+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです
2023年もあとわずかで終わり、もうすぐ2024年がやって来ます。来年は彗星の当たり年。ベテランの周期彗星から新入りの中堅クラス、巨大彗星候補まで次から次へと押し寄せてくるので休む暇が見当たらないほどで、今からワクワクが止まりません!仕事や月齢、お天気の都合が交錯する中で出来る限り付き合っていきたいと思います。
その先陣を切って今月頑張っているのが「ツーチンシャン第1周期彗星(62P)」です。先週あたりからしし座の系外銀河群をかすめながら移動していて、数日前からは有名なしし座系外銀河トリオM65,66、NGC3628に接近していました。仕事の都合や気象条件が合わなくてなかなか見られず、このまま見逃してしまうかと思っていたのですが、今朝なんとか見る事が出来ました。
しし座から黄道星座で二つお隣のふたご座に大きな大きなお月様。月夜の風景は幻想的でとても好きなのですが、淡い天体を見るにはなかなか難しい環境です。
ツーチンシャン第1彗星(62P)の40分の移動の様子。本当は右上に淡いテールが伸びているようですが、月の影響なのか機材の問題か画像処理の未熟さかは分かりませんが、全く写り込んでいません。しかし、彗星独特の淡いグリーン色はとても綺麗です。
そしてそのすぐそばにM65,M66、NGC3628、しし座系外銀河トリオ。広大な宇宙の奥行を感じられるとても貴重な光景です。
※1月6日、再画像処理してカラーバランスを調整しました。
次はパンスターズ彗星(C/2021S3)が接近してきます。この彗星は来月末にさそり座のアンタレス近くの通称「カラフルタウン」を横切り、約5か月間掛けて天の川の中をゆっくりと北上。まさに銀河鉄道の夜の物語を逆に辿る形で数々の球状星団やアルビレオなどと共演していくので、今からとっても楽しみな彗星です。
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ふたご座流星群2023 極大日の悪あがき
http://usuda.exblog.jp/33588841/
2023-12-16T00:47:00+09:00
2023-12-16T00:47:48+09:00
2023-12-16T00:47:48+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
近年稀にみる活動が期待された今年のふたご群。北海道と沖縄の一部で晴れたものの全国的には天気が崩れて残念な結果になったようです。それでもと思い、仕事帰りに「みまき大池」まで行って見ました。辛うじて木星とシリウスが見えるコンディション。これはダメだと諦めた時、「いっかくじゅう座流星群」の派手な火球なら雲越しでも見えるかもと思い立ちました。まぁそれもまた一興だと思い、池のあちこちにカメラを出しました。
その直後、冬のダイヤモンド方向の雲が薄くなりタイミングよくそこにふたご群由来と思われる流れ星が飛び込みました!シリウスの左に流れてます。
しかしその状態も20分ぐらいだったでしょうか。火球さえ見えないであろう厚い雲に覆われてしまいました。極大時間の半日後に火球のピークがありそうだと言われていますが今年は日本では昼間に当たりますので、ふたご座流星群2023はこのコマで終了となりました。終わってみれば流れ星だけでなくあれこれ楽しかったです(笑)
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ふたご座流星群2023 前夜祭in八島ヶ原湿原
http://usuda.exblog.jp/33588835/
2023-12-16T00:31:00+09:00
2023-12-16T08:25:58+09:00
2023-12-16T00:31:00+09:00
usudahoshinokai
活動報告
naitoです。
ふたご座流星群2023。近年まれにみる好条件を堪能しようと前々夜祭を下條村で過ごし、13日の昼間は暇なのでせっかく南信に来たんだから前から行きたかった旧上村の「御池山隕石クレーター」を見学しようと中央構造線の巨大断層が作り出した急な崖に無理やり作ったような林道を恐々と登って行きました。しかし稜線に出た所で…
まさかの冬季閉鎖~。グーグルマップでも拾い切れていませんでした。仕方なく中央構造線の露頭箇所を見学!崖の右と左で色が違う所が断層の境目。あらためて見ると地球の底力を感じて面白いですね。近くには地表では滅多に見られないマントル近くで生成される蛇紋岩の塊が!どれもこれもタモリさんの大好物ですね(笑)
あれ?タモリさんみたいにブラブラ楽しんでたら夕方に間に合わない!慌てて前夜祭会場を探します。総合的に判断した結果、行きつけの「八島ヶ原湿原」を選びました。湿原に着いたのが18時過ぎ。今夜は大勢居るから隅っこでこっそりやろうと思ったら、あの広い湿原をほぼ貸し切り状態!
せっかくなのでカメラ三台をあちこちにセットしてひたすら撮りまくる体制を取りました。薄明も終わりいよいよという時に、早速長経路のウェルカム流れ星が流れます!2コマに分かれてしまったので比較明合成してあります。
冬のダイヤモンドが昇るころ、ダイヤモンドの周辺で賑やかに流れました。
カメラ位置を変えるためにとりあえず置いて見上げていた魚眼レンズにも流星が飛び込みます(笑)
そして昨年のふたご群極大日に負けじと派手に活動してた、あの群。今年も密かに期待していたら応えてくれました!角度と言い、色と言い、つやと言い、おそらく期待していた「いっかくじゅう座流星群」でしょう!池にも反射するほどの強い光でした。
※12月16日 追記
「いっかくじゅう座流星群」らしき流れ星を拡大してみました
前夜祭もかなり盛り上がりを見せてました。これ、一日ズレてたらもの凄い事になってたんでしょうね!
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